映画

（すばらしき世界）　　　　13年の刑期を終えた元殺人犯（役所広司）の出所後の日々を描いた映画です。

旭川刑務所を出て行く冷たく寒い雪のシーンから、彼の前途を彷彿とさせるものがあります

直情径行と云うか、瞬間湯沸かしみたいな性格の男。

冷たい世間の目にさらされながらも必死に生きていこうとする彼に、寄り添い、助けの手を差し伸べる人も少なからずいます。そういう（すばらしい世界】であって欲しいのか…？

　彼が高血圧症と云う伏線があるものの、雨の中、洗濯物を取り込んでいて倒れてしまう最後には、この終わり方は…？？

天上の（すばらしい世界）に迎えられた、という皮肉にも思え、私の胸にひそむずるさを突き付けられた気のする重い映画でした。役所広司は勿論熱演でしたが、スーパーの店長役の六角精児がとても印象に残りました。